こんにちは。プラスチックの人・オカピです。
前回から引き続き、丸山喜之助商店さん訪問のレポートを書いていきますよ。
前回は、日置市民の生ごみから生まれた有機堆肥、「よかんど」の製造現場のご紹介をしました。
今回は、丸山喜之助商店さんの新事業、南九州初の「〇〇」のリサイクルのお話です。
「〇〇」とは、こちら…
ばばん!
丸山喜之助商店さんは、太陽光パネルのリサイクルを行っています。
太陽光パネルをリサイクルする企業は、南九州では他にまだないのだとか。
新しいことって、ワクワクしますね!さあ、見学に行きましょう!
太陽光パネルは大きく分けると①アルミフレーム(枠)、②表面のガラス層、③太陽電池セル(発電をする部分)、④バックシート の4つのパーツからできています。
様々な素材が組み合わさってできた太陽光パネル。分解せずにそのまま廃棄すると、貴重な資源の有効利用につながりません。
有限な資源を大切に使い続けていくためにも、環境を汚染しないためにも、太陽光パネルのリサイクルは大切なんですね。
太陽光パネルのリサイクルをするための機械がこちら。
こちらの機械が、太陽光パネルからアルミフレームを取り外し、表面のガラス層をバックシートから削り取り、削り取ったガラスから不純物を取り除く、とのこと。
削り取るって、不純物を取り除くってどうやってやるの…?
頭の上にハテナがたくさん並んでいる我々のために、機械を動かしていただきましたよ。
大きい機械が動くって、ワクワクしますね!
アルミフレームをツメで引っ掛けて、引きはがします。
(矢印で示しているのがツメです)
アルミフレームは高品質なアルミニウム材料として、車のエンジンなどに生まれ変わるそう。
その後、ピラミッドが無数に付いているような形のローラーで、パネルをガリガリ!
すると…
ガラス層を削り取られたバックシートがぺらりと出てきました。
削り取って粉々になったガラスは、お米の石抜き機のような仕組みの機械で選別されていきます。
3段階にわたる選別を経て、出てきたのがこちらのガラス。
建物の断熱材などに使われる、グラスウールとして生まれ変わります。
バックシートは精製工場に運ばれ、銀や銅が精製されます。
折れたり、曲がったりして使えなくなってしまった太陽光パネルも、この手法なら分別し、リサイクルに回すことができるのだとか。
確かに、ずっと風雨にさらされて設置されているうちに曲がってしまう太陽光パネルって多そうです。この機械ならどんなものでもリサイクルできるので安心ですね。
太陽光パネルが各地に設置されるようになって10年以上がたちました。2030年ごろから、耐用年数を迎えた太陽光パネルが大量に廃棄されることが予測されています。
使い終わった太陽光パネルを資源として活かしきる、そんなこれからの「当たり前」を見据えて、丸山喜之助商店さんは準備を進めているんですね。
丸山代表取締役も社員の皆さんも、優しく丁寧に、そしてアツく事業の説明をしてくださいました。
「環境カウンセラー」としてこれからの循環型社会を陰で支えるお仕事、素敵です。
お忙しいところ見学させていただき、ありがとうございました!
丸山喜之助商店さんでは現在、人材の募集をされています。
リサイクルを通して未来を創るお仕事に興味のある方は、求人情報をチェックされてみてはいかがでしょうか?
株式会社丸山喜之助商店 ウェブサイトはこちら http://www.m-kinosuke.com/
株式会社丸山喜之助商店 採用情報はこちら https://maruyama-recruit.com/
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