江口蓬莱館、日置市はもちろん、鹿児島の食が集まる、まさしく「かごんまの台所」である。
鹿児島に帰省した。親戚一同が集まる大切な機会であり、まだ小さな頃に会った、伯父や伯母にも数十年ぶりに会うことができた。この先を考えると本当に良かった。
墓参りを終えて向かったのは、東市来町にある江口蓬莱館だ。まだ早い時間帯で雨にもかかわらず、館内は週末の買い物客で賑わっている。

雨の蓬莱館。それでも週末の買い物客で賑わう。
※取材時期は2023年春頃。

切り立った絶壁と東シナ海のコントラスト
ここはまず一番に景色が良い。
東シナ海と年月の蓄積によってできた絶壁の組み合わせが、荒々しさと美しさを演出する。
そして、このような場所で獲れた地元の海の幸をいただくことができるレストランもある。
まだ時計の針は午前の早い時間を示していたが、多くの客が押し寄せ、ひっきりなしにウェイティングボードに記した名前が呼ばれていた。

レストランからは東シナ海を一望できる(この日はたまたま島津雨。常に雨が降っている訳ではない)

メニューにはお刺身からお寿司、海鮮丼、そして次ページにはフライや煮魚、鯛うどんとバラエティに富む
※メニュー・価格は取材時点。

ビジュアルから伝わる美味しさに、トドメの一撃「数量限定」「当店No.1」
※メニュー・価格は取材時点。
ここは写真から伝わる海の幸の躍動感とトドメの決め文句に乗じて「海鮮丼定食」を注文。
周りを見渡すとこの海鮮丼を注文する人が多かった。

メインの海鮮丼にすまし汁、サラダ、小鉢、お漬物が付く。見よ、このビジュアルよ(※海鮮の種類や小鉢等は取材時点)

キラッキラに光る宝石のようだ。美しい…
まるで宝石のように光る刺身は見るからに新鮮であることが分かる。カンパチやタイをはじめとした地の魚を中心に五種、シソやネギ、ガリといった薬味。トドメにレモンや桜でんぶ…色とりどりの見た目がまず飛び込んでくる。
ここにワサビを溶いた鹿児島の甘い醤油をかけて完成する。
レモンを絞った、さっぱりとした身の引き締まったタイやハマチはしっかりとした歯ごたえと凝縮された旨みがある。下処理がしっかりとされ、新鮮なこともあり、臭みは全くない。醤油や桜でんぶの懐かしい甘じょっぱさやシソのほろ苦さが更に味を引き立たせる。
これらを受け止めるご飯がまた、米の甘みが一粒ごとに感じられる。
甘み、苦み、酸み、しょっぱさ、辛み、これらの味覚がすべて包みこまれて調和され、喉元を過ぎる頃には満足感へと変わる。ああ、美味い以上の言葉が出ず、ただゆっくりと息を吐いた。
海鮮丼だけではない。
磯の風味たっぷりなあおさが入った、あっさりとしたすまし汁で味覚が一度リセットされ、また次の一口を美味しくさせる。
春雨の和え物が入った小鉢も、実家で出てくるようなホッとした懐かしい味であった。
他にも、刺身や煮魚、お寿司や焼き魚とバラエティ豊かな定食が揃っている。次の機会も楽しみだ。
最後に購入したものを一部紹介する。地元のお店の商品も取り扱っているので、ぜひこちらもチェックしていただきたい。

月日貝、白チヌ、タイのフライ。まず東京では見ない組み合わせ。帰宅後に撮影。すべて美味しくいただいた。
※メニュー・価格、量は取材時点。

前田家や松下パン。ごぼうサラダ、あんしょく、くるみパン、食パン。特にあんしょくは柔らかく、優しい甘さのあんこと見事調和している。帰宅後に撮影。すべて美味しくいただいた。
江口蓬莱館
鹿児島県日置市東市来町伊作田7425-5
営業時間
午前9時から午後5時30分まで
(レストランは午前11時から午後3時まで)
定休日
火曜日(祝日の場合は営業)
年末年始(12月31日から1月4日まで)
アクセス
JR鹿児島中央駅から車で30分
鹿児島空港から車で60分
結びに…
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鹿児島に帰省した。親戚一同が集まる大切な機会であり、まだ小さな頃に会った、伯父や伯母にも数十年ぶりに会うことができた。この先を考えると本当に良かった。
墓参りを終えて向かったのは、東市来町にある江口蓬莱館だ。まだ早い時間帯で雨にもかかわらず、館内は週末の買い物客で賑わっている。

雨の蓬莱館。それでも週末の買い物客で賑わう。
※取材時期は2023年春頃。

切り立った絶壁と東シナ海のコントラスト
ここはまず一番に景色が良い。
東シナ海と年月の蓄積によってできた絶壁の組み合わせが、荒々しさと美しさを演出する。
そして、このような場所で獲れた地元の海の幸をいただくことができるレストランもある。
まだ時計の針は午前の早い時間を示していたが、多くの客が押し寄せ、ひっきりなしにウェイティングボードに記した名前が呼ばれていた。

レストランからは東シナ海を一望できる(この日はたまたま島津雨。常に雨が降っている訳ではない)

メニューにはお刺身からお寿司、海鮮丼、そして次ページにはフライや煮魚、鯛うどんとバラエティに富む
※メニュー・価格は取材時点。

ビジュアルから伝わる美味しさに、トドメの一撃「数量限定」「当店No.1」
※メニュー・価格は取材時点。
ここは写真から伝わる海の幸の躍動感とトドメの決め文句に乗じて「海鮮丼定食」を注文。
周りを見渡すとこの海鮮丼を注文する人が多かった。

メインの海鮮丼にすまし汁、サラダ、小鉢、お漬物が付く。見よ、このビジュアルよ(※海鮮の種類や小鉢等は取材時点)

キラッキラに光る宝石のようだ。美しい…
まるで宝石のように光る刺身は見るからに新鮮であることが分かる。カンパチやタイをはじめとした地の魚を中心に五種、シソやネギ、ガリといった薬味。トドメにレモンや桜でんぶ…色とりどりの見た目がまず飛び込んでくる。
ここにワサビを溶いた鹿児島の甘い醤油をかけて完成する。
レモンを絞った、さっぱりとした身の引き締まったタイやハマチはしっかりとした歯ごたえと凝縮された旨みがある。下処理がしっかりとされ、新鮮なこともあり、臭みは全くない。醤油や桜でんぶの懐かしい甘じょっぱさやシソのほろ苦さが更に味を引き立たせる。
これらを受け止めるご飯がまた、米の甘みが一粒ごとに感じられる。
甘み、苦み、酸み、しょっぱさ、辛み、これらの味覚がすべて包みこまれて調和され、喉元を過ぎる頃には満足感へと変わる。ああ、美味い以上の言葉が出ず、ただゆっくりと息を吐いた。
海鮮丼だけではない。
磯の風味たっぷりなあおさが入った、あっさりとしたすまし汁で味覚が一度リセットされ、また次の一口を美味しくさせる。
春雨の和え物が入った小鉢も、実家で出てくるようなホッとした懐かしい味であった。
他にも、刺身や煮魚、お寿司や焼き魚とバラエティ豊かな定食が揃っている。次の機会も楽しみだ。
最後に購入したものを一部紹介する。地元のお店の商品も取り扱っているので、ぜひこちらもチェックしていただきたい。

月日貝、白チヌ、タイのフライ。まず東京では見ない組み合わせ。帰宅後に撮影。すべて美味しくいただいた。
※メニュー・価格、量は取材時点。

前田家や松下パン。ごぼうサラダ、あんしょく、くるみパン、食パン。特にあんしょくは柔らかく、優しい甘さのあんこと見事調和している。帰宅後に撮影。すべて美味しくいただいた。
江口蓬莱館
鹿児島県日置市東市来町伊作田7425-5
営業時間
午前9時から午後5時30分まで
(レストランは午前11時から午後3時まで)
定休日
火曜日(祝日の場合は営業)
年末年始(12月31日から1月4日まで)
アクセス
JR鹿児島中央駅から車で30分
鹿児島空港から車で60分
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