こんにちは!
プラスチックの人、オカピです。

先日、伊集院町古城にあるカフェ、㐂一郎さんで食事をしたんです。
メニューを見たら、「AGRICIAさんの野菜を使っています」の一文が。
ムムム! AGRICIAさんって誰ですか!? 

ということで!

お邪魔してきました~

アグリシア事務所外観
モダンでシンプルな建物に、受付があります


AGRICIAさんは、鹿児島県出水市に本社を構える株式会社エコナーセリーさんの農場です。

まずは、AGRICIAさんの事業の概要を溝下さん・宮原さんのお二人に伺いました!

アグリシアのお二人
さわやかなお二人。左が溝下さん、右が宮原さんです。

株式会社エコナーセリーさんは、もともとLED照明をはじめとした電子機器や電子部品の製造をされている会社で、6年前に日置市で農業に参入されたとのこと。
トマトやイチゴの栽培のほか、LED照明を扱う技術を生かして、高品質な野菜苗の育成もされています。

アグリシアさんの農業の特徴は、新しい農業の形に取り組まれていること。
灌水やCO2濃度などの制御を、機械で計測したデータをもとに自動化されています!
今まで農家さんの勘と経験に頼っている面も大きかった日々のお世話の多くを機械でおこない、”大変で儲からない”という農業のイメージを払拭したい!という想いで、「魅せる農業」を意識されているそうです。


それっていったいどんな感じ?

というわけで早速、栽培の現場に出かけましょう!


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まず向かったのは、イチゴのハウス。

イチゴハウス


2棟のハウスでそれぞれ、紅ほっぺスターナイトという品種のイチゴを栽培しています。
中に入るとびっくり! きれいです…。

いちごハウス内部
白を基調としたおしゃれなハウス内

車いすの方や子供でも手の届きやすい高さに、イチゴの苗が並んでいます。
苗の列にはCO2を供給するチューブや肥料入りの水をいきわたらせるための管がつながっています。

CO2チューブ
こちらは二酸化炭素を供給するチューブ

日照や気温、湿度などのデータをもとに、こちらのマシンで肥料やCO2の量を加減して、自動でイチゴに供給しているそうです。
ハウス内制御装置
ハイテクの香りがプンプンします

出来上がるイチゴはプリプリのつやつや。
この栽培方法だと、葉や実への水はねも少なく、苗の病気も少なくなるそうです。

スターナイト
とれたてのスターナイト。つやつやです~



お次はトマトのハウスへGO!


中に入ると、こちらにも大きなタンクがあります。
トマトハウス溶液
どどん

温度や湿度などのデータをもとに、このタンクから肥料と水が最適なバランスで混合されてトマトの苗に送られていきます。
日よけや窓の開閉も自動で行われるんだそう。ハイテクです!

ハウスの中は…こちらもとてもキレイです。
トマトハウス内部
ずらずら―っと、トマトの苗が並んでいます

こちらでは、怪盗ルビー怪盗オランジュアミューズといったミニトマトが栽培されています。
キラキラ輝くトマトの実がそこここにぶら下がっていて、とても綺麗です。
トマトと繋がっている土(ヤシ殻培地)は、茎の下に見える白い袋の中だけ。一般的な野菜の栽培のイメージとは全然違いますね。

トマト培土

上から見ると、培土の入った幅15㎝ほどのバッグの中に根っこが生えているのが分かります。

パイプを通ってここに肥料入りの水が流れてきます。

見学に伺った5月中旬は、トマトの収穫も終盤。昨年7月に植えられた苗は、龍の如く伸びに伸びて、10mを超えているんだとか!

ここで栽培されているイチゴ・トマトの多くは収穫後市場に出荷されていきますが、ハウスに隣接した直売所でも購入できます。
味が良い、と品種指定でリピートされている方も多いとか!
食べチョクでも販売されているので、チェックしてみてくださいね。


アグリシア直売所
事務所に併設された直売所では、色々なトマトが並んでいましたよ

もうシーズン終了してしまいましたが、AGRICIAさんではいちご狩りも提供されています。
(今年は5月21日まででした… 見学に行くタイミングを見誤りました)
毎年、1~5月にいちご狩りを提供されているので、是非来シーズンは、皆さん行ってみてくださいね。



さてさて最後は、LEDを使った苗づくりの現場を偵察ですよ!
取材に伺ったのは、野菜苗植え付けのシーズンが終わった時期だったので育てられている苗はありませんでしたが、設備を説明していただきました。

育苗コンテナ入口
苗づくりはこの中で行われます

苗づくりの設備はコンテナを利用して作られています。
内部にはLEDの器具や電子機器を手がけているエコナーセリーさんの本領が発揮された、テクノロジー満載の空間が広がっています。

育苗コンテナ内部
コンテナ内部は、棚がたくさん並んでいました

野菜の種をまいたトレーを棚にセットして、野菜の種類を機械に入力すると、あとは植え付けられる大きさまで機械が自動で制御してくれます!
外界とは区切られたコンテナの中は、温度や栄養分、水分、CO2濃度、光などが制御されており、苗たちはぐんぐん、逞しく育っていきます。
光の色を変えるだけでも苗の仕上がりが変わるとか!
テクノロジーですね~


ここで作られる苗の特徴は、病気がとても少なく、若いこと。
通常の方法では1か月ほどかかるキャベツの苗も、ここでは2週間ほどで出来上がります。
芽が出てから時間のたっていない苗は植え付けた後も元気いっぱい。
「活着率が高い」と農家さんに好評で、遠くは熊本県から苗を購入される農家さんもいるとか。

苗の成長に合わせてトレーの場所の入れ替えをするのも、全て機械制御。
未来を感じます!


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元々農業とは関係の薄い部門でお仕事をされていたお二人。
「畑」違いの分野で働いてみて、どうですか?とお聞きしたところ、
「記録を取ったり、ルールを作ったりして明文化するという、会社で働くやり方が農業でも活かせている」とおっしゃっていました。
日置市で農業に新しい風を吹かせるAGRICIAさんの野菜、是非、皆さんも召し上がってくださいね!

AGRICIAさん、取材にご協力いただき、ありがとうございました。



【AGRICIAさんの情報】
・定休日 日曜日
・住所  鹿児島県日置市伊集院町古城795
・電話番号 099-213-9466
・instagram id agricia0795

最後までお読みいただきありがとうございました!

結びに…

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