広報ひおき5月号21頁「Life」より

株式会社fab 代表取締役
星原 優さん

「イベント事業というのは、普通に起業して事業を起こすのとはさまざまなことで勝手が違う。やってみないと学べない。いい学びでした」。仮装姿ではしゃぐ子どもたち、提灯を掲げ荘厳に歩を進める鎧武者、その日の城山公園は多くの人で賑わい、活気に満ち溢れていました。木々の間には無数の提灯が並び夜の会場を鮮やかに彩っています。しかし、イベントのフィナーレを飾る花火が打ちあがると、ステージには涙を浮かべ空を見上げる1人の男の姿がありました。
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令和7年1018日。この日、伊集院町の城山公園ではハロウィンと妙円寺詣りの時期に合わせ「戦国ハロウィン」というイベントが行われました。400年以上続く日本の伝統行事と西洋のお祭りが掛け合わさる、日置市独自ともいえる雰囲気で戦国時代の城跡が賑わっています。このイベントを運営するのはLocal is Vivid。伊集院でAI事業や飲食事業を展開する星原さんと、日置市で地域おこし協力隊として活動する伊牟田さんの2人で立ち上げた団体です。この団体名には「地方に彩りを与える」という意味が込められています。きっかけは星原さんが霧島市で行われたハロウィンイベント、通称「キリハロ」への出店者としての参加でした。「すごい集客力と活気があって、うらやましいなと思いました。ポテンシャルでは日置市も負けてはいないはず。日置市でもこんなことができたらいいのになと思いました」。その後、企画立案を得意とする伊牟田さんに相談、1週間後には企画書も書き上げられました。そこから後援を募り、スポンサーを募り、約10か月後にイベント開催へと至ります。「とにかく大変でした。高低差の激しい城山公園を1日で25キロも歩きました。直前の3日間では4キロも痩せました。あの規模のイベントをするには、まだ仲間が足りなかったと感じました」。秋の日置市を彩ったあのイベントも、思い描いていた7割ほどしかできなかったと話します。イベントが終わるころには、やっと終わったという安堵感と悔しさで、目には涙があふれていたと星原さんはしみじみ話しました。
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日置市に彩りを与えたLocal is Vivid。戦国ハロウィンを終えるとすぐに次の挑戦が待っていました。伊集院駅前で観光客を迎える日置市観光案内所の指定管理者としての挑戦です。「正直に言うと、それまで観光案内所について認知していませんでした。現時点で課題があると感じました」。星原さんは自分なりに思うことを企画書にまとめプレゼン。見事に新たな指定管理者として選定されます。「伊集院駅のユーザーを見たときに、そのほとんどが通勤や通学者。まずは地元の人たちに駅の前で足を止めてもらいたい」。星原さんがまず企画するのは、駅前を通る人たちのニーズに応えるためのコーヒースタンド事業、その名も「エキヨコーヒー」です。「日置市は変わったな、何か面白いことをやっているなと、まずは地元の人に感じてもらいたい。そこからSNSなどで発信されて、市外県外の人が日置市というものを認知していく。まずはその導線づくりから始めたい」。また、観光について星原さんは「日置市はポテンシャルを持っていると感じています。美山であったり、江口浜であったり。日吉や吹上にも素晴らしいスポットがたくさんある。それらの点を線で結ぶような取り組みをしていきたい」。

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日置市に賑わいを生み、日置市を発信し、日置市の観光を発展させる。星原さんはその構想について次々に話します。「観光案内所として新たな事業を立ち上げることで人との接点が増えて、また新たな仲間を増やしていければ。その仲間たちとまた戦国ハロウィンに挑戦するかもしれない。次やるときはもっとクオリティの高いことができると確信しています」。挑戦者として前を向き新たな取り組みに挑み続ける星原さん。その歩みはこれからも止まることはありません。


※写真は一部Local is Vividより提供